亜鉛の健康効果と摂取すべき基準値量

亜鉛の基本情報 重要性と役割を解説

亜鉛の基本情報を解説

亜鉛は様々な酵素の構成に重要です。DNA合成や胎児、乳児の発育、骨の成長、インスリンなど新しい細胞を作る際に必須のミネラルです。

インスリンは血糖値を抑える働きがあるため、血糖値が高い方にはぜひ摂ってほしいミネラルの1つです。

そのほか免疫系の正常な機能、傷の修復、味覚を感じる味蕾細胞にも関連しています。まさに日々の健康維持に必須の栄養素と言えます。

不足による影響と症状

  • 免疫機能の低下
  • 傷の治癒速度の低下
  • 味覚障害

亜鉛が不足することで、免疫機能の低下による感染症や傷が治りにくいといった症状を引き起こします。また味蕾細胞の維持ができなくなるため、味を感じにくくなることがあります。

また、加工食品を多く食べていると、亜鉛の吸収を妨げて欠乏しやすい傾向にあります。アルコールの摂取でも排出量が増加するため、食生活の見直しは大変重要だとわかります。

過剰の危険性と注意

  • 消化器症状(吐き気や嘔吐)
  • 頭痛
  • 銅の吸収低下→貧血、免疫機能低下、骨形成異常など

亜鉛を長期間過剰に摂りすぎると、銅の吸収を妨げて体内の銅が不足してしまいます。そのため、銅欠乏による貧血で疲労感や体力低下を引き起こします。

また、免疫機能の低下にもつながるため、亜鉛は適正な量を摂ることが必要だとわかります。

亜鉛を多く含む食材

  • 魚介類
    かき、いわし、鰹節、うなぎ、サバ
  • 肉類
    牛もも肉、牛ロース肉、豚ロース肉、鶏もも肉
  • 野菜類
    枝豆、たけのこ、ごぼう
  • 藻類
    のり、わかめ、あおさ、昆布、ひじき
  • 豆類
    きな粉、油揚げ、納豆

亜鉛の1日摂取基準値-どれくらい摂ればいい?

紹介しているレシピの<1日推奨量に対する割合>10gで計算しています。

参考:厚生労働省 食事摂取基準(2020年版)
   公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット