脂質

基本情報

脂質は、主に食事から摂取されるもので、3つの主要な種類に分けられます。

  • 飽和脂肪酸:
    動物性の食品に多く含まれています。過剰に摂取すると、心血管疾患のリスクを高める可能性がありますので、適度な摂取が大切です。
  • 不飽和脂肪酸:
    植物油や魚などに多く含まれています。中性脂肪やコレステロールを低下させる働きがあります。オメガ-3脂肪酸も不飽和脂肪酸の一種であり、脳や神経系にも良い影響を与えるとされています。
  • トランス脂肪酸:
    加工食品や一部のファーストフードに含まれており、健康に悪影響を及ぼす可能性がありますので、摂取を制限することが重要です。

脂質は重要なエネルギー源だけでなく、ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として、臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。また、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促すなど、重要な役割を担っています。

不足すると、疲労感や体の抵抗力の低下につながる可能性があります。
また、脂質とともに吸収される脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)が吸収されにくくなり、ビタミン欠乏になるリスクもあります。

逆に肥満傾向の方は、脂質異常症などの生活習慣病から心血管イベントにつながる可能性があるため、摂り過ぎには注意が必要です。

多く含む食材

  • 肉類
    牛もも肉、豚ロース肉、鶏もも肉
  • 油脂類
    オリーブオイル、サラダ油、ごま油
  • 魚介類
    さんま、ぶり、まぐろ
  • 豆類
    油揚げ、きな粉、納豆

  • 卵黄
  • その他
    アーモンド、チョコレート、チーズ、加工食品、お菓子類など

1日の摂取基準値

紹介しているレシピの<1日推奨量に対する割合>50gで計算しています。

2200kcal×0.2~0.3=440~660kcal
440~660kca / 9kcal=48~73g
→少し少なめに見積もり、50gとしました。

参考:厚生労働省 食事摂取基準(2020年版)
   公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット